予感の手触り

感想の掃き溜め

20210919-24_道東旅行:4日目

前日は一番の長距離行だったのと、翌日も同様に長時間運転の予定だったので、この日は無理せず摩周湖を目的地とした。


前日の夜に胃痛がしてなかなか寝付けなかったが、朝にはより痛みが強くなっていた。
昨晩青魚の寿司を食べたことを思い出しアニサキスが頭によぎる。
東京から来ている手前とても申し訳ないと思いつつ、まだ2日も車を運転しなければいけないので、朝一で病院に行く。
開院時間で既に5名ほど地元のおじいちゃんおばあちゃんが並んでいる。受付をして暫く待っていると看護婦から「東京から来たんですか!?」と驚き気味に確認される。そりゃそうだ。
医師に受け入れ可能か確認するとのことで待機命令を出される。1時間半ほど待つ。そりゃそうだ。
コロナの症状が全くないことからどうやら受診可能になったようで医師の診察を受ける。アニサキスにしては痛みが弱いということで単なる胃痛と診断される。胃薬の処方箋を受け取り終了。診察時間10分。お騒がせしてすいませんでした。

もともとの予定ではサロマ湖まで行って牡蠣でも一発キめようかと思っていたが、コロナの疑いを持たれていた中、単なる胃痛で無暗に医療関係者の皆様を不安にさせた私にも一応の良心はあり、ここでノロウイルスに感染でもしたら人道に反すると結論し、行先を網走刑務所に変更する。

そんで着。意外と若いアベックがいて驚く。ゴールデンカムイ聖地巡礼か?
実際に独房に入ることが出来た。受刑者は、現在網走から札幌の手前まで繋がる幹線道路の開拓工事に駆り出されて大量死したと、入口の歴史資料で知る。そりゃ逃げるわね。

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近くにあるアイヌ博物館の方にむしろ行きたかったのだが閉館していた。そちらの想像力の方が知りたかった。

早く休みたいので早々に摩周湖に向かう。
そこそこ標高があるのだが麓から登るにつれて霧が出てくる。「これが霧の摩周湖たる由縁ですなあ」と余裕綽々でいたのだけれど、目的地付近では霧が深すぎて10m先も見えない。
苦労して駐車場にたどり着き案内のおじさんに聞いてみると、ここまで霧に包まれるのは相当珍しいらしい。
展望台から湖を眺めてもほぼ何も見えなかったが、風が強く吹く一瞬で湖に浮かぶ島らしきものが見えて、なぜか一区切りがついた気がした。

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麓に降りて川湯温泉駅付近の宿に入る。まだ日が落ちていなかったので付近を散策すると乗馬が出来る牧場を発見する。
10頭ほどの馬を世話する飼育員のお姉さんに頼んで500m程馬に乗る。結構しょぼくれた馬だった。
お姉さんに話を聞くと、馬が好きで大阪から移住してきたとのこと。「こんなに素晴らしいことがいっぱいあるのに、地元の人がそれをしらないのはもったいない」というようなことを言っていて、そうかも知れないと思った。
地名の通り付近には温泉が多いのだが、硫黄煙が噴き出ている小型の山があってしばらく眺めた。

セイコーマートでパスタを買ってホテルで食べた。本当はホットシェフの豚丼を食べたかったのだが、無かった。