『ルックバック』公開当時の反響は、私が敢えて描写するまでもなくそれはもうすごいものだった。 私もいくつかのシーンで泣いた。読後の感想じみたことを今後の自分のためにも残しておきたいという思いがあるが、一方でこのタイミングで「この漫画は傑作だ!…
今ルックバックについて書いてるんだけれど、派生して東日本大震災が起こったときのことを思い出す必要が出てきた。 ルックバックそのものの読解とは若干毛色が異なるので、別記事として以下にまとめる。
帯広の民宿で、明日実家に帰ろうと決めた翌朝。
今日は帯広まで行く。
前日は一番の長距離行だったのと、翌日も同様に長時間運転の予定だったので、この日は無理せず摩周湖を目的地とした。
3日目は最も長距離の根室~網走を走るので早朝に出発。
かなり前のことになってしまったが9月の終わり頃、シルバーウィークに平日休みをくっつけて道東旅行に行ってきたときの記録を残す。
eiga.com兄の友人が「妹を売春させるなんて人間ではない」というような趣旨の罵声を浴びせるシーンがあるが、彼は同時に一部の観客でもあり兄から「ではそうせざるを得ない我々は最早人間として生きることは許されないということか?」と問われた場合にどう…
eiga.com本物と偽物、嘘と本当の境界線・分水嶺の話。 まずは本作の土俵の中で話を進めると、①免許の有無(「医者」としての外形的基準)、②緊急対応のスキル(緊急時の「医者」としての定性的基準)、③他者の欲望を満たす意思・スキル(通常時の「医者」と…
eiga.com公開当時に観てたところ、Paraviで配信しているのを発見し再見。作中でも手を変え品を変え言及されるように、本当の自分、本当のあなた、本当のあの人はどのような人格かをどのように考えますか、と問う。 実存主義と構造主義との間で死ぬ程議論がさ…
(Filmarksに書いたものの移植)hana-koi.jp冒頭の再会シーンで解釈が方向づけられてしまっているのかもしれないが、これは失われたもの、失われつつあるものに関する映画だ。冒頭からてんこ盛りのカルチュア~要素、またビール飲みながら長時間徒歩で帰るみ…
仕事のストレスが強くて心が弱っている。 一時期より大分楽になったがまだまだ辛く、さらに年明けくらいまではその状況が続きそうなので先行きが暗い。人間性を失っている状態なので昔書いたものを振り返って健全な魂を回復しようとしていたところ、 別媒体…
写真を撮り続けている。 料理や映画・読書と並んで私の重要な一部を構成しているのだが、2014-2015年の1年間に写真家の平間至さんのワークショップに参加した以来、腰を据えて写真について考えることがなかった。 コロナ下で時間を持て余していることが直接…
2020/7/25(土)10:10~@ユーロスペースにて鑑賞。 泣いた。 素直に泣いた。のだが、30超えのおじさんが、主人公14歳の中学生女子である本作のどこで泣くのだ?という問いに対する答えを残しておくことが今後の自分にとっても良いような気がするので文章で…
我が家ではホームシアターを導入している。 コロナウイルスが猛威を振るう昨今、映画館にうかうか行くこともできない状況だが、パソコンやiPhoneでチマチマ映画を見るのも何となく物足りない。 そこでおすすめなのがホームシアターということになるが、いろ…
www.amazon.co.jp www.youtube.com https://twitter.com/kiminotori 2018の夏に好きになって劇場で2回見て、その後発売されたBlu-rayを3-4回見ている。 「お嬢ちゃん」の記事で先に書いてしまったが、本作は2018年最高の映画だと思っている。その後記事の下…
サカナクションの山口一郎さんがInsta liveを結構やっておられて、ここ3か月は強制在宅勤務でPCの前にずっといるので時間が合えば見るようにしている。 www.instagram.com 昨日6/6(土)も23時ころからliveをやっておられて私は24時ちょっと前から見始めたの…
www.youtube.com http://ojo-chan.com/ 2018年は「きみの鳥はうたえる」が最高の映画だったが、2019年は「お嬢ちゃん」だと思う。12/30の渋谷アップリンクを最後に、既に4回観ているくらいだ。 登場人物の演技が結構繊細で、毎回見るたびに表情だったり身振…
// 「聖なるもの」、結局3回観てしまうほどハマった。初回は(たしか)5/10にポレポレ東中野で。「花に嵐」が気になりつつ結局見れなかったことを後悔していたので、「聖なるもの」は絶対みようと思っていたのに、ポレポレ東中野での上映期間が翌日5/11で終…
諸事情あってもっと気合い入れて写真に向き合おうという気持ちになっているので、観てきた展示や制作メモをここにまとめて行こう。今回は@DIC美術館の掲題展示 サイ・トゥオンブリーのことは申し訳ないけど全く存じ上げなくて、事前に調べてもいかなかった…
今年から平間さんのモノクロ写真ワークショップに参加していて、自分を憑依させた写真を撮るべく邁進中なんだけど、そのような写真をとるにあたって先人の作品のインプットが決定的に欠けているので、ここ最近は近所の美術館内の図書館(無料)で写真集をし…
2011/11/8(土)に千葉市美術館で開催されている赤瀬川原平展に行ってきた。 以下、備忘録。 木版画の神様 平塚運一展|2018年度 展覧会スケジュール|千葉市美術館 ・人間には個別性はなく大きなシステムに動かされる存在、という認識が一貫して作品に現れ…
ウェス・アンダーソンは結構好きだ。 観た中で一番刺さったのは「ムーンライズ・キングダム」だけど、DVD買おうとしたところ高価だったので、「ダージリン急行」と「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を買った(アマゾンだと各々千円行かない位でお得です)。 …
映画『風立ちぬ』公式サイト「千と千尋の神隠し」以来、久しぶりにジブリ映画観てきた。 むー、普通。アンテナ立たなかったなー。 一応自己弁護のために言うと、物語の主題は大方掴めてたと思うし、細かい描写に「なるほどな」と舌巻いた場面もあったけれど…
だいぶ前の話だけれど、1/15-16と東京で研修だったので、その前の三連休初日に上京して掲題の展示を見てきました。 結論から言えばすごかった!詳細は以下に綴るが、僕として従来の日本文化と現代のそれは(当然ながら)接続していると示す意図がよく伝わっ…
※美術に関しても完全な素人なので、あくまで感想を述べるにとどまります。 本日2012年1月30日(月)、札幌宮の森美術館で開催されている「Christo,Jeanne-Claude展」に行ってきました。 初めて宮の森美術館に来たので、ちょっと迷ってしまった。 入口に「*…
http://slumdog.gaga.ne.jp/site/ 脚本はベタ 「運命を肯定する」ことの説得力 音楽がすごく良い評価:★★★★☆以下ネタバレ注意 1.スラム街で育った負け犬・ジャマールが、自分の人生を振り返り、経験を活かしつつクイズ番組で全問正解を果たすまで。 脚本と…
Twitter. It's what's happening.http://www.yami-kodomo.jp/ 当事者の行動がリアルでない しかし、この映画を上映まで持って行ったことは素直に素晴らしい評価:★★★☆☆ <ネタバレ注意> タイにおける児童買春・臓器売買を巡る物語。 一応フィクションという…
※ツイートまとめです。輪るピングドラム最終話観た。予想としては「合理主義vs運命論(道徳主義)からの脱却」を描くのかな、と思ってたが、「運命論の肯定と他者承認」に落ち着いた。やっぱり新しいパラダイムをもたらすのは難しいし、(運命論に弊害がある…
「家政婦のミタ」9話観た。うららとミタは対照的な登場人物だ。というのも、ミタは自分の出来ること・出来ないことの限界をきちんと認識し、それ以上のことは決してしないのに対し、うららは自分の限界がわからず、気持ちが先行して結局迷惑をかけてしまう…